2013.05.02

精密機器輸送では保証の確認も綿密に

精密機器輸送では輸送する商品の価格が高額ですから、しっかりと保証の確認をしておきたいものです。
一般的に配送業者の場合、運送保険や貨物保険に加入していることが多いのですが、ここで注意しておきたいのが、補償の範囲です。運送会社が契約している内容によって補償の有無が変わってきますから、事前にどのような内容の契約となっているか、確認しておきましょう。貨物の損害に対して特定危険担保条件が付いているときには、火災や爆発、輸送用具の衝突といった事故でしか保証してもらえない場合があり、水濡れや盗難で生じた損害がカバーされていない恐れもあります。
その一方で、オールリスク担保条件がついていれば偶発的事故については全て補償してもらえます。また、ひとたび事故が起きると、貨物の損害以外にも大きな費用が発生するものです。事故に伴う費用については補償の範囲が保険商品によって大きく異なります。貨物の損害で生じた費用や、荷物の積み下ろしの際に与えてしまった損害、事故発生後に貨物を振替輸送する費用、貨物の損害のため代替品送付に要した費用、事故の際の片づけに要した費用などについては契約がオプションとなっている場合もあり、それぞれについて補償範囲の確認をしておくとよいでしょう。また、荷物の到着が遅れた場合には補償してもらえないのが一般的です。そのため天候条件なども考慮し、遅延に備えてゆとりある搬送スケジュールを組むことが大切です。

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