精密機器輸送と倉庫保管の一元化について
精密機器輸送に限らず、物流サービスで問題になるのがいかに合理化と効率化を図り、コストを下げるかです。無駄を省くことはユーザーにとっても事業者にとっても喜ばしいことです。
では、どういったことにコストがかかっていたのでしょうか?よくある事例が精密機器を輸出する際、預かった機器を一旦、他社で倉庫保管した後、保税倉庫に納めていることです。最終的には輸出する製品はすべて保税倉庫に集められますから、この場合、他社での倉庫保管を省き、直接保税倉庫に収めることがコスト減につながります。
同様に、国内輸送の場合でも精密機器輸送と倉庫保管を一元化することが大幅なコストダウンにつながります。しかしながら、精密機器輸送の場合は、梱包・運搬・搬入に時間がかかることも多いため、同日搬入が難しいことも珍しくありません。また、発送先と搬入先との日時がどうしても合わないこともあり、致し方なく倉庫で保管しなければならないといったこともよくあります。この時、自社倉庫を持たない業者の場合は、他を探さねばならず、その費用はもちろんユーザーに上乗せされます。思わぬ出費で予算オーバーという事態もあるかもしれません。
こういったことからユーザーからのニーズが高まり、輸送業者が倉庫を所有し、保管する一元化が求められるようになりました。倉庫を持つことで、様々な業務が円滑に進み、コスト減につながるとなれば、業者選びの項目に自社倉庫の有無が入るほど重視されるのもいわば当然のなりゆきと言えるでしょう。一元化は物流サービスの流れなのです。