精密機器輸送の移設工程表の見方について
精密機器輸送の業務では、工事管理表を作成しますが、これにはさまざまな種類があります。
重要な書類として、作業計画書、車両配置図と同様にあげられるのが、移設工程表とよばれるものです。
精密機器輸送は、とても重要な機器を扱います。ですから、当然のことながら段取りについてしっかりとしてなければなりません。実績の少ない業者では、段取りがしっかりしてないことでトラブルを起こしてしまうことがあります。その段取りについて明確に記した書類が、「移設工程表」なのです。略して「工程表」と呼ばれることもあります。
工程表では、機器の数や、種類などの情報とともに、作業の流れについて詳しく記されています。工事の内容についての明確な区分まで記載されており、作業するうえではとてもわかりやすいものです。
移設工程表を作成するいちばんの目的は、責任の所在を明確にすることにあります。機器の作動について、ラベル貼りについて、電源工事について、それぞれ担当を明確に記載します。これにより、荷主、輸送業者、メーカーにおいての責任の所在がはっきりします。前述したように、段取りがうまくいかないことで起こるトラブルを防ぐ意味においても、効果のあるものです。
業者選びにおいては、工程表をしっかりと作成してくれる業者かどうか、というのは大きなポイントのひとつになります。精密機器輸送では小さなトラブルでも多くの人に迷惑をかけてしまいかねませんので、後悔しないように確認するとよいでしょう。