精密機器輸送には、様々な準備が必要となります。
例えば、その精密機器に適した梱包剤の選定や梱包方法の選定、輸送ルートの確定（なるべく凹凸の少ない平坦な道を選ぶ）、輸送に使う車両の選定(クッションのよいエアサスペンション装着車）、運搬時間(夜間の交通量の少ない時に運ぶ）などが挙げられます。
いつもの物流業者に、おまかせでもよいのかもしれませんが、それよりも、そうした精密機械輸送の実績のある専門業者を選択することが安心にも繋がります。また、一社の物流業者に任せてしまうのではなく、作業内容や運送物の種類によって、業者を替えるのも一つの方法です。それは、物流業者にも得手不得手な作業がある場合があるためです。事前に依頼する業者に作業内容や運送物の確認を行い、問題が無いように相談しておくとよいでしょう。
また、事前に行うこととして、精密機器の保険について確認する必要があります。精密機器輸送業者によって、保険を完備している場合と任意の場合があります。依頼側にて運送物に保険をかける必要がある場合には、事前に手配を怠らないよう気をつけましょう。
このように業者を選定し、保険をかけたら、後は日程の調整をする必要があります。事前に余裕をもって機器の搬出・搬入の日程を決めておき、目前になってあわてることの無いようにしましょう。予定していた運送の日程が、不慮の出来事などで変更になってしまう可能性もありますので、予備日も用意しておくとさらに安心できます。