2019.10.13

研究所の精密機器輸送は神経を使います

自然科学系や医療系、IT系の研究所では、様々な精密機器を扱っていますし、開発を行っている場合もあります。そういった精密機器類を社内や顧客、取引先などへ輸送する場合があります。そのような場合の精密機器輸送は大変に神経を遣います。

精密機器輸送といっても様々なケースがあります。移転や委託などで研究所から他の研究所へ輸送する場合、サンプルや成果品などを研究所から顧客へ輸送する場合、修理や調整などで研究所から機器の業者へ輸送する場合などが想定されます。対象となる機器の大きさも様々ですので、それによっても精密機器輸送方法は変わってきます。小さなものですと電子部品などはその代表です。実験に使うような装置といってよいような機器は大変大きなものになります。

対象となる機器の強度も問題です。それほど気にしなくとも激しくぶつけなければよいというものもありますし、できるだけ水平を保って静かに運ばなければならないものもあります。精密機器輸送は、対象となる機器の性質によっても様々な方法を考慮して行うことになります。

また、対象の機器が研究所の機密に関わるようなものであればそういった面での配慮も必要です。例えば、PCも精密機器になりますが、ある程度しっかりパッキンを詰めて衝撃対策をし、輸送業者に精密機器である旨をきちんと伝達しておけば、通常の宅配便などでも輸送できます。基盤や部品なども多くはそのレベルです。しかし、精密さが求められる実験機器などになると、完全に専門業者に委託しなければなりません。可動部分をすべて固定し、大きさによっては木枠を組むなどして輸送します。さらに、保険を掛けるなどの処置も必要です。到着先での動作確認も当然となります。様々な要因を考慮し、リスクをできるだけ低減した方法で精密機器輸送を行います。

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