2013.04.18

精密機器輸送の下見のポイントとは

精密機器は衝撃に非常に弱く、それがわずかなものであっても大きな故障に繋がりかねません。ですから精密機器輸送の際には、入念な下見が必要不可欠です。

輸送する際には、機器の大きさ、重量、数、実際に設置する場所の状況などを調べ、そこから、どのような車輌で、どのようなルートで、どのような機材を使って輸送するのかや、輸送地点での機器の固定方法、人員の配置の仕方などを決めます。下見をするときには、搬入場所の立地条件も考慮すべきですが、特に注意しなければならないのは、搬入口・搬出口の状況です。階段がある場合は、段の数や長さを調べるだけではなく、一段ごとの高さや、踊り場の大きさの採寸もしっかりと測っておきます。エレベーターを使わなければならない場合は、積載重量も考慮する必要があります。場合によっては搬入・搬出の際に窓枠などを撤去しなければならないこともありますから、機材自体の搬出・搬入に以外にどのような作業をしなければならないか、どのくらい時間がかかるのか、作業員は何人必要かなど、細かいところまできちんと配慮します。

備えあれば憂いなしと言いますが、普段は気にも留めないようなところが原因で、大きな事故に繋がることもあります。搬入する機器の特徴、搬入する場所の構造、作業員が何人確保でき、輸送から設置までどのくらい時間を掛けられるのかなど、綿密な下見をして、安全・迅速な精密機器輸送を心がけることが大切です。

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