2013.04.25

精密機器輸送の搬入・設置について

精密機器輸送の基本は、ご依頼の製品を損傷なく、製造されたままの状態で無事に搬入・設置することにあります。つまり、精密機器輸送の専門性や技術、ノウハウはいかにそのままの状態で移動させるかが重要なのです。搬出先での梱包・養生はもとより、輸送車両でようやく搬入先に到着しても、まだ半分の作業工程でしかありません。これからもう半分の工程の搬入・設置を行わなければなりません。

損傷なくレイアウトどおりの設置を望まれる場合、搬入先の担当者が必ず現場で立ち会う必要があります。設置予定場所に梱包された状態のままの精密機器をいかに設置するかが大切だからです。設置といっても、ただレイアウト図面に描かれた場所に置くだけのこともあれば、設置工事をしなければならないこともあります。

主要な工事としては、機器を水平に保つレベル出しから組み立て、コンクリートに機器を設置するアンカー打ち、果ては電気配線の解体・復元などがあります。これらの作業には専門性が求められ、試験に合格して資格を取らねばなりませんから、精密機器輸送はやはり専門性の高いプロ集団といえるでしょう。さて、この時に気をつけたいのは、過度な振動や思わぬ傾きによって、せっかくここまで無事に輸送してきた機器に損傷を与えてしまうことです。これだけは絶対に避けたいものです。また、このような工事をする場合の時間帯も考慮して搬入時間を決めることも必要です。

このように精密機器の搬入・設置は、搬入先担当者と輸送業者共に進行状況をしっかりと把握しつつ、最後まで気を抜かないことが求められます。だからこそ無事に届けられた時の喜びもひとしおです。高い技術力を持ちつつ、効率化に成功した事業者を選択することが安全な輸送には必要です。

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