2013.04.24

精密機器輸送の搬出・搬入について

精密機器輸送は慎重な作業を要し、特に大型の精密機器や複雑な形をした精密機器においては、梱包や輸送方法のみならず、業者と一緒に下見、現地調査を行い、搬出や搬入経路を十分に吟味することが非常に重要となってきます。

下見・現地調査では、搬出入経路を実際に計測して確認することで、養生箇所と必要資材、作業工程、作業員の人数、必要な重機、必要となる有資格者、あらかじめ必要な申請や近隣住民との調整など細部まで輸送業者と打ち合わせる必要があり、この段階で、見積もり額はほぼ決定することになります。
特に、建物の窓枠を取り外すなど大掛かりな作業を必要とする場合や、作業に必要な車両を道路に停める必要がある場合などは、事前に申請が必要となることがあり、騒音問題などといった近隣住民への配慮も必要となります。
これらが不十分な場合、作業日当日になって作業時間の大幅な遅れや、最悪の場合、納期の遅れなどに繋がり、予定していた費用より大幅な出費となることもあります。
特に、最近では、多くの輸送業者で、輸送時間や距離に応じた「チャーター料金制」という料金プランを設定していますが、作業時間が予定より遅れることで、割高になってしまうケースもあります。

作業日になって思わぬ弊害に遭わないために、搬出、搬入経路の下見、現地調査は徹底的に行い、業者が広告している料金設定のみを基準にするのではなく、経験や実績を加味した上で輸送業者選定をすることが重要です。

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