2013.06.24

精密機器輸送の豆知識:静電気が精密機器に与える影響!

精密機器輸送を行うときには、静電気が発生しないような工夫がなされています。
なぜかというと、精密機器は静電気に弱いからです。
最近の家電製品では、ICチップ、LSIなど、が多数使用されています。
人が気づかない程度のわずかな静電気でも、ノイズが進入し誤作動が起きてチップ破壊に至ります。パソコンなどは特にそのような故障が多くあります。パソコンが非常に高価な時代は、ハードディスクやメモリの増設を業者に頼むと高額なので、自分でやる人が特に多かったのですが、その際に静電気でパソコンを故障させる人もいました。

では精密機器輸送のときに、どうすればいいのか、どういう対策を精密機器輸送業者はしているのか、例を挙げてみます。
・摩擦帯電が起きぬよう、帯電防止性の梱包材や容器に入れる。
・外部電界の影響を受けぬよう、静電シールドの梱包材や容器に入れる。

また静電気の発生をおさえるためには、湿度が関係しています。
結論から言うと、湿度を上げれば静電気対策になります。だから乾燥する冬は静電気が多いのです。
ただし、精密機器輸送において湿度が高いのは厳禁です。
内部の部品などは貴金属を使用しているため、湿気による腐食やリーク障害などが増加してしまうからです。

精密機器輸送業者は、輸送する機器が壊れないようにさまざまな対策を取っています。その為、過度に不安になる必要はないかもしれませんが、静電気対策は行っているかどうかも問い合わせしてみると良いでしょう。

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