2013.05.28

精密機器輸送トラックの特徴:エアサスペンション

精密機器輸送に使用される車両は、エアサスペンション車であることがほぼ絶対条件となっています。
エアサスペンションによって、運送中の振動を減らし、精密機器が故障することを防いでいます。

エアサスペンションとはどのようなものなのでしょうか。
通常のサスペンションは金属バネが主流で、こちらのほうがコストもぐっと低くなり、お手入れも簡単です。
この金属バネを空気バネにすることによって、振動を大きく軽減することができるのです。
さらに、金属バネのように、荷物の重量によって振動が変わるというリスクはありません。
通常、荷物が軽いときには荷台の振動はどうしても大きくなりがちです。
しかし、荷物が重いときには反発力が強まり、軽いときには反発力が弱まります。これらをコンピュータが判断し、自動で設定を行う電子制御のサスペンションもあります。

欠点としては、空気バネの場合、空気漏れを防ぐために定期的に点検や修理が必要になります。走行中に空気が抜けてしまうこともありますので、精密機器を輸送するトラックでは、特に念入りな補修点検が必要になります。
これら維持管理にかかるコストが高めというのが、空気バネを使ったサスペンションの欠点ともいえます。

空気バネは中の空気を抜くことで、車高を低くすることもできます。これは、ノンステップバスなどに活用されています。また、乗り心地が良いことから、バスやトラックだけでなく、高級自動車などにも使用されています。

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