2013.05.27

精密機器輸送トラックの特徴:箱型トラック

精密機器輸送には一般の荷物と異なる配慮が必要となります。例えば振動対策や積み込みや搬出の際の衝撃、温度管理や水濡れなどへの対策があげられます。そのため、精密機器の輸送にあたっては通常のトラックとは異なる仕様のものが使用されています。
一般的には荷室が密閉でき、盗難や水濡れ対策のできる箱型トラックの仕様となっています。荷室は荷物の積み下ろしがしやすいように低床式となっているものがあります。パワーゲートが荷室の後方に設置されているものあり、大型の荷物の積み下ろしをスムーズに行うことができます。また、荷室の上部と側面全体を開閉できる、ウィングタイプのものもあります。ウィングタイプの場合にはフォークリフトなどで積み下ろし作業をすることも可能です。また、食器やOA機器、医療機器など振動に弱いものを輸送するときには、エアサス仕様のものが使われます。エアサスはエアサスペンションの略で、荷台の車高がセンサーで管理されており、走行中に車両が傾いても荷室は常に水平の状態を保つことができます。一般的には後軸のみがエアサスですが、中には総輪がエアサスのものもあります。温度や湿度の管理が必要なものについては荷室に空調が付いたタイプもあります。車両の大きさはさまざまで、小回りがきく2トン、4トンタイプから、ある程度まとまった荷物が積める10トン、15トンタイプ、さらに大量の荷物の場合には20トンのタイプまであります。

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