2013.06.17

精密機器輸送業者を選ぶためのポイント:振動の少ないエアサス車を使っているか

精密機器輸送では、繊細な機器を輸送する際に気をつけることとして「振動」があります。機器を載せて走るときに起こる振動や衝撃が原因で精密機器が壊れてしまうことがあるからです。そのため、精密機器輸送をする業者を選ぶときにはエアサス車を使用しているかどうかが重要になります。
エアサス車とは、エアサスペンション(空気のサスペンション)を搭載している自動車を指します。エアサスの原理としては、ボイルの法則と呼ばれる気体の性質が応用されています。それは、荷物を積み込むことで車体が重くなったり、下ろすことで軽くなったりしますが、重くなれば反発する力が強くなり、軽くなれば反発する力が元に戻るという性質です。この性質によって、凸凹の路面を走っているとどうしても衝撃があったり振動が起こってしまいますが、エアサス車であればボイルの法則によって振動や衝撃を小さくすることができるのです。
このエアサス車は主に専用のトラックやバスなどで使用されています。通常、自動車のサスペンションといえば、金属のバネが使われており、一般輸送車なども同様です。一般的な荷物であれば、金属バネのサスペンションで多少の振動が起こっても問題はありません。しかし、精密機器の場合は振動が大きな影響を及ぼしてしまいます。高額な機器であれば、なおさら振動で故障を起こしてしまうことは回避したいことです。そのため、精密機器輸送を行う際に、依頼する精密機器輸送業者がエアサス車を使っているかどうかは重要なポイントのひとつになります。

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